小坂 時央先生（法政大学・現代福祉学部）

主な指導科目：小学生～高校生の文系科目

勉強する上で心掛けていることは何ですか？

　目的を明瞭化することです。勉強は自身で向上心を持たないと伸びることはないです。しかし、どうしてもやりたくないものでもあると思います。今勉強したことを将来何に役立てたいのか、勉強することでどんな自分でいたいかを明確に意識することでモチベーションを向上させることができ、結果がついてくると思います。

勉強を習慣化させるための方法はなんですか？

　勉強が当たり前になる環境を整えることです。人間は良くも悪くも環境に左右されやすいです。幼少期から朝ご飯にパンを出されている人はやがて「朝はパンを食べる」ということが当たり前になり、そうでないと違和感、不快感を覚えるでしょう。

　「朝、夜は必ず20分単語帳を見る」、「昼ご飯を食べたら３時間勉強する」などを習慣的に行い、体に染み込ませることでそれが当たり前になると思います。

英語の勉強方法は？

　一つ一つの長文を大事にすることです。長文には単語、文法、構文、発音、速読すべてがないと解けません。ただ読んで終わりにするのではなく、意味がわかるまで音読する、また3日後確認する、など、その文章を覚えるまで行うようにします。その中で、文章に含まれている単語、文法、構文、発音、速読を全て覚えることができ、効率的に身につけることができると思います。

数学の勉強方法は？

　とにかく多くの問題に触れることが大事です。数学は他の教科に比べ、ケアレスミスが多い科目でもあります。そのため必ず復習をすることが求められます。復習する時間を設けるために計算スピードを上げることも大事ですが、それよりも「いかに解き方を早く発想できるか」が最も得点を左右します。

　あらゆる問題を解き、解方をインプットしておくことでこれが可能になります。

国語の勉強方法は？

　常にアンテナを張っておくことです。国語は論理的な思考力、感受性、また、それらを言語化し使い分ける知識が必要な科目です。ただ机に向かうだけでなくあらゆるジャンルの本を読む、ニュースで現在の情勢をキャッチする、いろいろな人と絶えずコミュニケーションを取る、などを日々の生活で意識することで次第に安定した成績が期待出来ます。

理科の勉強方法は？

　社会と同様に、あらゆる参考書を駆使することが大事ですが、社会よりも単語の比重が重いため単語をより意識することが大事です。一つ一つを丁寧に覚えていくことが得点への最短ルートだと思います。

社会の勉強方法は？

　社会は単語を覚えればいいのではなく、単語の意味、その前後関係など多角的な視点が必要であり、これらをただ教科書で覚えることは非常に困難です。

　言葉の意味を理解するために用語集を使ったり、イメージをつけるため図説を使ったり、時には漫画やアニメーションで流れを覚えるなどをすることで、あらゆる問題に対処できるようになり、また長期記憶にもなりやすくオススメです。

生徒の皆さんへ一言

　学習は人生の選択肢を増やす手段として非常に効率の良いものです。多くの大学の研究で、所得や学歴よりも「自己決定」が幸福度を上げると明らかにされています。自分で学びたい学校を選び、そこに進学するための努力をしたという経験を積むことで、豊かな人生を歩めるということです。

　そのため大変ではありますが一緒に頑張っていきましょう！

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